経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

新規会員登録

BRAND THINKINGはFacebookアカウントで会員登録いただけます。今後、会員向けメールマガジンを配信予定です。

経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

2021.09.27

アパレル業界でブランディングを成功させる方法|選ばれるためにはなにが必要か?

アパレルこそブランディングが重要

アパレル業界は、常にブランディングが必要な業界です。ブランディングが上手くいかなければ、アパレル業界で生き残るのは難しいでしょう。とくに近年では、インターネットを利用して気軽にアパレルショップを開けるようになったため、多くのショップが乱立しています。そのなかで”選ばれる”ためには、ブランディングが大事です。

今回はそんなアパレル業界に必要なブランディングの要素を解説していきます。競合の多い業界でのブランディング戦略は、どの業界においても通じる部分があるので、アパレル以外の方も参考にしてください。

コンセプトがなければ選ばれない

アパレル業界でもっとも必要な要素は、コンセプトです。ざっくりとしたコンセプトでは、顧客に認知されず、誰にも刺さりません。多くのアパレルブランドが乱立するなか、生き残るためには唯一無二のコンセプトを考える必要があります。この「コンセプト」を別の言葉に置き換えるならば「ブランドアイデンティティ」です。

ブランドアイデンティティを明確にするには、以下の3つを考えておきましょう。

・ユーザーに対してどんなイメージを抱いてほしいか?
・ユーザーにどんな価値を提供したいか?
・ユーザーにどんな変化をもたらせたいのか?

たとえば「安い」一つでも、いくつものコンセプトが考えられます。

・安くておしゃれ
・安くて質が良い
・安くて大人っぽい

など。

コンセプトを尖らせれば尖らせるほど、唯一無二のアパレルブランドになります。

ざっくりとしたコンセプトではなく、より具体的なコンセプトを考えてください。

選ばれる理由があるからブランドになる

商品を購入してもらうには”選ばれる”理由がなければいけません。多くのファッションが溢れている昨今では「なんとなく購入してもらえるだろう」という考えは、通用しなくなっています。たとえば、質にこだわっているファッションの先駆けであれば、顧客は「あそこの服は質が良いから購入したい」と考えますが、質が良い服が溢れている今、それ以上の理由が必要なのです。

選ばれる理由を作る方法は、いくつもあります。

・安い
・世界観が好き
・質が良い
・作っている(販売している)人が好き

など。

たとえば、ショッピングモールをイメージしてみてください。いくつもの服が目の前に並んでいるとしたら、あなたはどのような服を選ぶでしょうか。一つの服に決めたなら、そこには何かしらの理由があるはずです。「とりあえずこれで良い」「なんとなくこれで良い」という理由では決めないでしょう。

ユーザーも同様です。数あるアパレルブランドからどこから購入するかは、必ず理由があります。この理由を作れるか作れないかで、選ばれるブランドであるかどうか決まってきます。

感情的価値を高める

昨今のアパレル業界は、感情的価値を高める方法が多くなっています。感情的価値は、簡単に言うと「好き」というような共感部分。SNSを利用し、顧客の共感を生むことで、選ばれているブランドは多いです。

たとえば、短パン社長こと『奥ノ谷圭祐』氏はわかりやすい良い例で、アパレルブランドである『Keisuke okunoya』は、SNSやブログを利用して、選ばれるブランドになりました。『Keisuke okunoya』の商品は、ユニクロなどのファストファッションと比べると、10倍ほどの価格ですが、それでも売れています。もちろん質やデザインは良いですが、一般的には「高い」と感じる価格です。それでも売れ続けている理由は、感情的価値を高めているからと言えるでしょう。

では、感情的価値を高めるにはどのような方法があるかというと、主に4つの方法があります。

・理念
・人間性
・メディア
・発信頻度

とくにSNSを利用した場合、人間性・メディア・発信頻度が主なものになるでしょう。しかし、そこには必ず理念があるので、理念も無視はできません。理念があるかこそ人を魅了する人間性が生まれ、その人間性をメディアに発信することにより、認知されていくのです。その結果、他ブランドとの差別化につながります。

アパレルのブランディング成功事例

アパレルのブランディング成功事例として、よく紹介されているのが『Everlane』です。『Everlane』は徹底的な透明化をコンセプトとしており、洋服の生産や販売にかかるコストを、すべて開示しています。それぞれの商品ページには、素材費から道具代、人件費に運送費まで、すべて記載。さらに、生産工場や、工場の人々の様子まで垣間見れるようになっています。

製造段階から可視化することで、商品に関心を持つ顧客が増え、大きな差別化を図りました。もし、まったく同じデザインや質の服があったとしても、多くの人は『Everlane』を選ぶでしょう。このように、服そのものではなく見せ方による手法もあります。

誰がなぜ選ぶのかを徹底的に考える

競合の多いアパレル業界では、徹底的に差別化を図る必要があります。まれにSNSで人気を得て、急に売れるケースもありますが、それは何十万分の1の確率ではないでしょう。アパレルショップとして、生き残り続けるには「誰がなぜ選ぶのか」コンセプトや価値を追求しなければいけません。ぜひアパレル業界に携わる方は、独自の考えでブランディングを成功させてください。

名城政也

 
名城 政也

SEO記事からオウンドメディア、脚本や台本、HP文章までweb媒体の記事を多く手掛けるwebライター。 多趣味で幅広い知識を基にさまざまな記事を執筆。

まずはこの記事から

新着記事

タイアップ記事

最新連載記事

人物から記事を探す

セミナー・イベント情報

ランキング