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【レポート】日本ブランド経営学会サロン#54 伝統×ブランディング

2023年9月21日、オンラインにて日本ブランド経営学会サロン、第54回が開催されました。

日本ブランド経営学会は、ブランディングの視点から日本の企業経営を変えていくという志をもった学びの集まりです。なかでも活動を特徴づけるサロン活動には、「ブランディング」という共通の関心事をテーマに社会人が集まり、創発的な取り組みのきっかけの場にもなっています。

今日のライトニングトークは、櫻井航介氏(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部3年)。学生の傍ら、フリーのカメラマンとSNSブランディングをしています。同大学教授でもある芝哲也氏と1年半ほど福島県の西会津町にて、「Revive越後会津」として、ブランディングやマーケティングを行う活動をしています。同町の米は、食味分析鑑定コンクール国際大会金賞受賞するなど、世界的な評価が高いそうです。米だけでなく、トマトジュースの商品開発などにも関わっています。またこの秋に開始するクラウドファンディングを準備中です。

今回のメイン登壇は、伊東 優氏(伊東株式会社代表)。一橋大学経済学部卒業後、2007年よりNTTドコモにて勤務。自身のルーツである酒蔵の復活を行うため、M&Aで酒造免許を取得。2014年祖父の死をきっかけに「自分の存在意義」を考え、酒蔵復活を決意します。2020年、2021年と福持酒造場にて「敷嶋0歩目」「半歩目」を委託製造し、ブランドを復活させます。
2021年12月より念願の半田市亀崎町にて酒造りを開始し「敷嶋1歩目」をはじめとした商品を展開しています。

敷嶋は天明8年(1788年)創業。記録にも残っているほど大きな酒蔵だったそう。伊東氏はその9代目です。2000年に事業としては廃業。しかし建物などが残っており、築200年の家屋は文化財に指定されています。また銀行なども行っており、それら建物を活かせないか、と伊東氏は考えます。

過去に賑わっていた亀崎の地域活性まで思いを馳せると、自身のルーツでもある酒蔵を復活できないか。それが伊東さんの酒蔵復活のきっかけになります。製造免許のハードルが立ちはだかります。現状は酒蔵のM&Aでしか酒造免許を取得することができないのです。また酒造りを知るために愛知や三重など、数々の酒蔵で修行を行います。

なかなかM&Aが進まない中、2021年に突然、敷嶋に興味を持った人からのつながりのきっかけで、休造酒蔵を買い取ることができます。そこから一気に動き出します。パーパス、ビジョン、フィロソフィなど理念体系を整備。積極的にイベントなどに出て、販路開拓を推し進めてきます。

伊東氏は街とのつながりを深めてもいます。「おやこ食堂」、「亀崎酒蔵祭」、「蔵シカルマルシェ」など自らイベントを立ち上げ、地域と酒蔵の距離を近づける活動を積極的に行っています。

このあとは、ブレイクアウトルームにわかれ、ディスカッションの時間に。この日も熱い議論が交わされました。

来月はサロンはお休み。10月は研究発表会になります。10/21(土)10:00〜@オンラインとなります。

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日本ブランド経営学会サロン#54 伝統×ブランディング

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