経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

ノーベル賞とブランド構築の共通項。

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どちらも熱い想いから始まる。

ここ数年、ノーベル賞の日本人受賞者が続いています。日本の科学研究が、世界へ広く貢献していると認められた結果。本当にうれしく思います。さて、ノーベル賞とブランド構築と聞いて、「なんじゃそりゃ?」と思う方もいると思いますが、とても重要な共通点があります。

まず研究には、何を研究したいのか(想い)、何のために研究するのか(目的)、が必要です。

そして、研究方針。仮説があって、それを実証していく。その仮説が間違っていれば、また別の仮説を掲げて、そこにどうすれば近づけるのか、「作戦」を繰り出していくわけです。しかも、ノーベル賞を受賞するくらいですから、「継続力」が必要ですし、またそれがないと、人類に貢献するという、「結果」も生まれません。

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村氏は、山梨大学でワイン醸造の研究をしていた時に、微生物の可能性に惹かれ、そこから研究を始めたといいます。ここからは憶測ですが、それが世の中の役に立つ!と思い、その後のさまざまな研究や結果につながっていったのでしょう。想い、目的、作戦、継続力、結果。これをブランド論的に整理すると、

想い(創業の社長の想い)→理念(会社の目的)
作戦→戦略
継続力→現場での実践
そして、結果(ファンが増える)が出る。

こんな構造になると思います。

大村氏が、

「人を超えることは絶対にできない。人まねでは。失敗を恐れるな」

という話をNHKの番組でしており、少し話題になっていますが、最も重要なのは、ノーベル賞的にも、ブランド論的にもここだと思います。

ノーベル賞が、独自の研究で、人類に貢献した人を表彰するのだとしたら、その人は、極めて独自の研究をしているはずです。過去の受賞者でも、マネで受賞した人はいないはずです。ブランド論的に考えても、「人と同じことをしない」というのは、最も重要な要素です。

プロモーションの方法だけで差別化を行い、それでも予算があるので結果が出る大手企業はそれでもいいですが、多くの中小企業にとって、その方法はマネができません。大村氏は今でも小さな袋を持ち歩き、土を採取して、新種の微生物の発見に力を注いでいます。想いから、実行までの一貫性。それがやがて大きな結果を生むのだと、私たちに教えてくれている気がします。

文:BRAND THINKING編集部

参考文献
http://news.livedoor.com/article/detail/10692922/

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