経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

2020.08.17

ブランド価値を下げる原因は?ブランド戦略の落とし穴

ブランディングは「ただやれば結果が出る」世界ではない

ビジネスにおいて、「やれば結果が出る」なんてことはまずありません。戦略を立てずに闇雲に動くだけでは、どんな結果も出ないでしょう。ブランディングに関しても同様です。

しかし中にはがむしゃらに行動して、ブランディングをしようとする人・企業もいます。その行動がブランディングに繋がる場合もありますが、かなりレアな例です。「考える前に行動」というやり方も、個人的には素晴らしいと思います。

ただ、そんな方はブランディングのリスクも考えましょう。考えのないブランディングは、ブランド価値を下げる原因に繋がります。ブランディングのための行動が、マイナス要素に働いているかもしれません。今回はブランド価値を下げる主な原因を解説します。

ブランド価値を下げる原因は主に2つ

ブランド価値を下げる原因は、主に2つあります。

・顧客の信頼を裏切る
・企業の人間性が問われる行為

もちろん他にもブランド価値を下げる原因はありますが、良かれと思って行動して失敗しやすいのは上記の2つ。ブランディングをする上で、誰もが気を付けている部分ですが、気づかずにやってしまいがちです。自分の行動がどんな印象を与えているか、今一度見つめなおしてみましょう。

信頼を裏切る行為

顧客の信頼を裏切る行為として、主に挙げられるのが以下の3つです。

・価格を下げる
・ブランド数を増やす
・誇大広告

高級ブランドから手の届きやすいブランドにするために、価格を下げる戦略はよくある失敗例です。イメージを覆す戦略になり、今まで支持してくれた顧客を裏切る行為になります。新しいファンがついても、今までのファンは遠のいてしまうでしょう。

「ブランド数を増やす」は、細かく言えば「何にでも手を出す」ことが信頼を裏切る行為に繋がります。有名な事例として、ユニクロが生鮮野菜の生産・販売事業に手を出して大失敗しました。今までのファンからすれば「この企業はどこに向かってるんだろう?」と不安になります。

誇大広告は新規顧客を裏切る行為です。自社ブランドのメリットを強く押し出すのは、悪いことではありません。しかし顧客は、広告を上回る価値に期待します。自社からすれば誇大広告ではなくとも、顧客が誇大広告だと感じてしまう場合もあるでしょう。一度誇大広告だと感じられれば、信頼はなくなります。

企業の人間性が問われる行為

企業の人間性が問われる行為は以下の3つです。

・自社をベタ褒めする
・商品の押し売り
・競合ブランドを攻撃する

自社をベタ褒めするのは悪いことではありません。自社ブランドを愛しているのは良いことです。しかし顧客に伝えるべきは、ベネフィットでなければいけません。自社ブランドのベタ褒めは、人によっては誇大広告のように聞こえてしまい、企業の人間性が問われます。

商品の押し売りで人間性が問われるのは、主にアパレルブランドが多いです。店舗スタッフが商品を押し売りすれば、ブランド自体に悪評がつきます。中には「本部から指示されてるんだろうな」とまで考える人もいるでしょう。企業としては利益をあげるためですが、「あそこのブランドは利益重視で押し売りがひどい」と、一度レッテルを貼られれば立て直すのは難しいです。

競合ブランドへの攻撃は言わずもがな。他社ブランドを攻撃している姿を見れば、顧客は確実に離れていきます。他社と比較して自社のメリットを打ち出すのは良いですが、他社の名前を出したり、いきすぎた発言には気を付けましょう。飲み会で「同僚のAはあれもダメだし、これもダメ。俺の方ができるのに。」と言ってる人には、どれだけ仕事ができても頼みたくないですよね。

ブランド価値は顧客が決める

ブランド価値を下げる行動の原因は、「利益を出したい」「こう見せたい」という気持ちが優先されてしまうからです。もちろんその想いが悪いわけではありませんが、ブランド価値の最終的な決定は顧客が決めます。

自社目線だけの戦略は、ブランド価値を下げる原因になりやすいです。常に顧客目線で考えれば、ブランド価値を下げる行動には繋がりません。今一度戦略を見直してみてください。

名城政也

 
名城 政也

SEO記事からオウンドメディア、脚本や台本、HP文章までweb媒体の記事を多く手掛けるwebライター。 多趣味で幅広い知識を基にさまざまな記事を執筆。

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