経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

地域ブランディングは多くの人のためになる。

地域ブランディングは多くの人を幸せにする

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地域ブランディングとは?

地域ブランディングは地域活性化プロジェクトとも呼ばれることもあり、その名の通り地域を活性化させる取り組みです。企業や商品のブランディングの場合、ロゴやデザイン、キャッチコピーなどが要素となりますが、地域ブランディングの場合、伝統や文化、地域住民なども要素となります。

地域ブランディングの方法はさまざまです。『あきたこまち』など、その地域を代表する商品を作ることも地域ブランディングの一つ。さまざまな要素を取り入れた事例としては、瀬戸内海の直島が有名です。直島は「生活×アート」でブランディングを成功させ、観光客を23倍にまで増やしました。

地域ブランディングの3R

地域ブランディングの一番のメリットは、関わる多くの人が幸せになることではないでしょうか。

地域ブランディングに成功することによって

・行政
・居住者
・観光客

その地域に関わる多くの人が幸せになります。

その地域の魅力が伝われば観光客が増え、観光客が増えれば行政が潤い、地域に還元できます。地域に還元されれば、居住者の生活も快適になるでしょう。この3つの関係を「地域ブランドの3R」といいます。正確には「行政」「広報」「観光客」の3つから成り立ち、「居住者」は「広報」に近い存在です。

まず、行政が広報や居住者と地域ブランドのイメージを構築し、居住者を含む広報が観光客へ拡散。観光客が増えれば地域が活性化され、行政へと繋がり、三角形の構造が出来上がります。

好きだからではなく「好き」を作るため

地域ブランディングにおいて重要なのは、ただ「自分が好き」なだけではないことです。地域ブランディングのゴールは、多くの人に知ってもらうことであり、好きな気持ちを深めることではありません。もちろん地元を愛する気持ちは大事ですが、地元の人の気持ちがどれだけ深くなっても、観光客が増えなければ地域ブランディング成功とは言えないでしょう。

大事なのは「好き」を伝え、「新しい好き」を増やすことです。ただこれは決して難しいことではありません。学生時代の頃、自分が好きなものを他人に勧めようとした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。「自分の好きなものをもっと認知してもらいたい」「自分の好きなものを多くの人に共感してもらいたい」この気持ちが「新しい好き」を作ります。

魅力を伝えるために、大きなテーマを作ったり、話題となる商品を制作したり、観光客が好きになるきっかけを作ることも重要です。BRAND THINKING内で記事を掲載している、『むすび株式会社』代表取締役深澤了氏も、山梨県富士川町の地域ブランディングとして、桜の名所百選である大法師公園(富士川町)に自分だけの桜を植え、「桜オーナーになる」というプロジェクトを発信しています。「桜オーナー」をきっかけに花見に来た観光客は、改めて「富士川町は世界一の桜の名所」と連想するようになるでしょう。

まさに「新しい好き」を作る動きです。自分の好きな場所や名所を、自分だけで楽しむのではなく「他人に楽しんでもらいたい、知ってもらいたい」という気持ちがこのプロジェクトを生み出し、地域ブランディングに繋がっています。

地域ブランディングは多くの人が幸せにならなければいけない

地域ブランディングのポイントの要となるのは、3Rを意識することです。特に多いのが、行政が一方的に発信者となるパターン。行政がどれだけアピールしても、居住者からの共感が得られなければ、協力してもらえず、結果的に失敗に終わってしまいます。3Rの構築がしっかりできていれば、協力も共感も得られ、ブランド認知されやすくなるでしょう。

地域ブランディングは、成功すれば地域に関わる多くの人が幸せになります。ただ「この場所を有名にしたい」という気持ちではなく「この場所を有名にすることでどれだけの幸せが生まれるのか?」という考え方をするだけでも、地域ブランディングに対する取り組み方は変わってくるのではないでしょうか。

名城政也

 
名城 政也

SEO記事からオウンドメディア、脚本や台本、HP文章までweb媒体の記事を多く手掛けるwebライター。 多趣味で幅広い知識を基にさまざまな記事を執筆。

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