経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

2017.12.04

もっとできる。もっと上に行ける。19歳の無限。

【BRANDING PERSON 第2回】 モモハナ 竜沢華林

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BRANDINGに携わる人に焦点をあてる新連載「BRANDING PERSON」。第2回目は山梨のいいものを女性の視点で広げるモモハナ代表の竜沢華林氏。山梨県立大学2年生でありながら、山梨県大月市の桃太郎伝説にちなんだ「桃太郎もち」を商品化するなど精力的に活動を続ける。その売上は当初の予想の3倍。山梨をこよなく愛し、山梨の良さを広げる活動を続ける彼女の原動力を探った。

 

父を利用するくらいになりたい。

高校時代、周りの友達と同じように大学は東京へ出るつもりでいた。しかしその考えは「山梨が好きだ」という気持ちが勝り、変わった。地元の山梨県立大で地域活性について研究している教授を調べ、進学した。「小さい頃から山梨の自然に触れていて、そこにいい印象があったのだと思います」と本人は笑う。「桃太郎もち」の商品開発化に際しては、飲食店や施設運営などを行う会社の経営者である父が全面的にバックアップ。同世代にはないしたたかな面も覗かせる。「山梨を盛り上げて、山梨で生きて行くには絶対に父の背中を越えたい。でも今はまだまだ実力不足で頼ってばかり。もっと利用するくらいじゃないとダメだと思っています」と自分に厳しい。しかし、自分で商品の世界観を決め、味から見た目、パッケージまでこだわり抜いた「桃太郎もち」は見事に予想の3倍以上の売上を記録する。竜沢氏は女子大生起業家として、地元メディアに引っ張りだこだ。

 

山梨は小さいからこそ詰まっている。

高校3年当時、市内への予備校通いもあって、父と市内の飲食店で食事をすることが多かったと言う。そこでたくさんの人と出会い、それもまた山梨県内に残る決め手になったと言う。「東京だときっと人が多いから、そこまで個性的な人たちに逆に出会えないんじゃないかと思ったんです。山梨は人口も少なく、小さいからこそ詰まっているものがあるんじゃないかなって」。山梨県立大学に進学した後、さっそく動いた。念願だった地域活性を行おうと、サークルの見学に行ったものの、自分の理想としている雰囲気ではなかったという。それならと、1年生ながら自分でサークルを立ち上げた。最初の授業の時の自己紹介では自分の話もそこそこにサークルの立ち上げについて熱弁を振るい、同級生たちをびっくりさせた。立ち上げた地域活性サークルには10名ほどの友達が集まった。「桃太郎もちを発売した後はずっと私が忙しいので、サークル活動は休止状態。でも商品開発や販売のところでたくさん手伝ってくれています」。

 

モモハナさえこだわらない。まだまだ自分は磨ける。

「桃太郎もち」は予想の3倍以上売れた。竜沢氏はすでに次のステージを見据えている。同世代に愛される印伝の商品開発。そして大月市=桃太郎というイメージづくりを大学時代に達成したいと言う。モモハナ代表としての仕事とは別に自分自身をバージョンアップさせていくことも考えているという。「来年1年間は休学して、海外で自分を磨きたいと思っています。最初はフィリピンで語学留学。その後はモモハナの仕事をしながらバイトをしてヨーロッパを巡りたいなと。学生のうちにできることは全部したいと思っています。グローバルとローカルを行ったり来たりする1年にしたいですね」。立ち上げたモモハナへの考え方も流動的だ。株式会社化する考えもあるが、大学を卒業してから自分を磨くために一度就職するプランもあると言う。可能性を狭めたくないというのが正直な感想のようだ。19歳。天性の実行力、営業力、企画力を持ちあわせた竜沢華林。経営の世界での大型新人が誕生した。

 

聴き手・構成:BRAND THINKIKNG編集部 撮影:大堀力

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竜沢華林
モモハナ代表 山梨県立大学国際政策学部総合政策学科2年
山梨県立甲府南高校出身。県内屈指の進学校で、多くの同級生が東京をはじめ県外に進学する中で、山梨県立大学への進学を決断。1年生の頃は地域活性サークルを立ち上げる。「山梨の良さを多くの人へ発信したい」とモモハナを立ち上げ。2017年4月には父方の祖母が営んでいた大月市の旅館、桂川館で大正時代に売られていた「桃太郎もち」を復活させ、多くのメディアの注目を浴びる。12/11(月)から「地域ブランディング」で全3回のインタビュー連載が始まる。

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