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【レポート】日本ブランド経営学会サロン#53「教育×ブランディング」個を引き出し、目的達成まで導く方法とは?

2023年8月24日、オンラインにて日本ブランド経営学会サロン、第53回が開催されました。

日本ブランド経営学会は、ブランディングの視点から日本の企業経営を変えていくという志をもった学びの集まりです。なかでも活動を特徴づけるサロン活動には、「ブランディング」という共通の関心事をテーマに社会人が集まり、創発的な取り組みのきっかけの場にもなっています。

最初のライトニングトークは、杉江祥太朗氏(愛知東邦大学経営学部1年生)。TOHO Learning Houseを運営。これは学生が主体で運営する学生寮。寮はゲストハウスを兼ね、一般の予約も受け付けており、学生主体での経営を行っています。最近行われた東邦学園100周年のお祭りでは型抜き屋と500円〜1000円程度価格帯のお菓子屋さんの出店を企画。そのプロセスと売上を伸ばす工夫について発表。また反省点などを詳細に分析し、シェア。次に来るチャンスのための糧になる大きな可能性を感じさせました。

2番めのライトニングトークは、清水涼太氏(愛知東邦大学アントレプレナーシップ学部3年)。小平市にある大学の寮「小平寮」に入寮しており寮長としてリーダーシップを発揮しています。そこでのさまざまな活動に関して発表していただきました。それらさまざまな活動が、アントレプレナーシップの醸成に紐付けられており、清掃活動や地域に必要とされる寮づくりとして、地域の見回りパトロールやお祭への参加など積極的に活動をしています。またすでに学生起業を行っている寮生も紹介。寮内でゼミを行ったり、イベントを行ったりして、お互いに高め合うことを大事にしています。

さて、今回のメイン登壇は、阿比留大吉氏(株式会社シグニス 代表取締役)。芸術工学博士号を持ち、建築の構想から運営までを一貫して行い、立地と事業性の関係を模索。現在は、建築エネマネ領域でスタートアップを創業中。愛知東邦大学が有する、『ゲストハウスを自主運営する学生寮 TOHO Learning House』を立上げ、2019年度Booking.comにて「東海エリアで最も顧客が予約する施設」に選出されています。

テーマは「自主運営寮TOHO Learning House(TLH)の構造的課題と改訂IMAPについて」。TLHの目的は商売の実践を学ぶ教育プログラムであること。大学生が運営しており、Booking.comでも受賞しています。すでにこれらの経験をもとに起業している卒業生も複数名輩出しています。

上記の画像はコロナ前の毎日の様子です。毎日がイベントの状態は、コロナ禍で一気になくなりました。阿比留氏はコロナ前の2019年とコロナ禍がはじまった2020年で学生の気分を分析。かなりの違いを感じるようになりました。コロナ禍がきっかけでTLH全体に低迷感が漂います。TLHには義務と権利があり、前者は、ゲストハウスや寮の運営、地域活動、大学主催イベントへの参加があり、後者ではそれらによって、安く生活でき、友達も増え、ゲストハウスの運営で就活に有利にあり、やりがいを持てるというバランスがありました。コロナ禍でゲストハウスの予約もなく、先行き不透明の中で準備などをしなければならない中でこのバランスが大きく崩れてしまった、と阿比留氏は言います。

阿比留氏は、このコロナ禍がきっかけで起きたさまざまなTLH内の問題を3つに整理しました。「一部のニーズが満たせないことで、取りこぼしが起きて学生が離脱」、「(コロナ禍をきっかけに)チーム形成が不可能になりエンゲージメントが大幅低下」、「創業期の先輩との比較でやる気が低下」。これらをどう改善していくか、ここから手を打っていくことになります。

これまでやっていた月1回のキャリア支援プログラム(IMAP)。「TLHで何を学ぶのか」をテーマに、将来の目標、なぜ愛知東邦大学にいるのか、なぜTLHにいるのか、それらをどう活かしていくのか。これらをシートに記入して先輩(メンター)と後輩で面談で話していました。学生のエンゲージメントを上げていくために、阿比留氏はこれを改善していきます。

以前はIMAPが「TLHの価値を証明する手段」だったものが、もっと一人に寄り添い、「純粋に一人ひとりの成長を支援する手段」に変化していきました。シートもメンターがヒアリングして記入する形に変更し、負担を減らしました。またTLHに所属する学生に限らず、愛知東邦大学の学生であれば誰でも利用できるようにしました。

阿比留氏はあくまで学生目線を大切にし、IMAPだけでなく、生活から就職活動までを網羅して改善を進めていきました。誰でも情報にアクセスできる「ナレッジ集」、就職活動に活かせる「自己理解フォーム」などさまざまなツールを開発。TLHでの生活の「構造改革」を行っていきました。

確かな理論をもとに、それを一人ひとりに向き合う。企業でのマネジメントにも参考になる学びになる時間でした。このあとは、ブレイクアウトルームにわかれ、ディスカッションの時間に。この日も熱い議論が交わされました。

次回のサロンは9/21(木)19:30〜となります。

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