「ブランディングが無意味」はクリエイティブだけに成果を求めるから。

「ブランディングは無意味だ」と感じている企業は少なくありません。時間もお金もかけているのに売上が上がらない、採用にもつながらない。そうした経験から、ブランディングは効果がないと思われがちです。結論から言うと、ブランディングが無意味なのではなく、やり方を間違えているケースがほとんどです。意味のないブランディングと、成果につながるブランディングは、そもそも別物です。
ブランディングが無意味だと感じられるのは、成果とのつながりが見えないからです。ロゴを変えた、デザインを整えた、SNSを始めた。それでも売上や採用に変化がない。この状態では「やっても意味がない」と感じるのは自然です。
もう一つの理由は、ブランディングが手段になってしまっていることです。本来は事業を良くするための考え方であるはずが、見た目を整える活動に置き換わってしまっています。つまり、結果が出ないのはブランディングそのものではなく、「何を変える活動なのか」が曖昧なまま進めていることが原因です。
無意味になるブランディングの共通点
無意味になってしまうブランディングには、いくつか共通点があります。まず、ターゲットが曖昧な状態で進めているケースです。誰に選ばれたいのかが決まっていないと、どれだけ発信しても刺さる相手がいません。次に、発信と実態が一致していないケースです。外向けには良く見せていても、実際のサービスや組織が伴っていなければ、評価は積み上がりません。さらに、短期的な結果を求めすぎるケースも多いです。
ブランディングは積み上げの活動なので、すぐに数字が変わるものではありません。それを理解しないまま判断すると「効果がない」と結論づけてしまいます。
ブランディングは本来「資産をつくる活動」

ブランディングは、短期的な売上を上げるための施策ではありません。選ばれ続ける状態をつくるための、長期的な資産づくりです。
同じ商品でも、ブランドがあるだけで選ばれやすくなる。価格が多少高くても納得される。比較されずに指名で選ばれる。この状態をつくるのがブランディングです。
この状態ができている企業は、広告費を増やさなくても売上が安定し、採用でも人が集まりやすくなります。つまり、ブランディングは成果に直結しないのではなく、「成果が出やすい状態をつくる活動」です。
ブランディングが意味を持つ条件
ブランディングが意味を持つかどうかは、やり方で決まります。
まず必要なのは、自社の強みや価値を明確にすることです。ここが曖昧なままでは、どんな表現をしても意味がありません。次に、その価値がすべての接点で一貫して伝わる状態をつくることです。広告、営業、接客、採用など、どこで触れても同じ印象になることが重要です。そして、実際の体験が伴っていることです。発信だけ良くても、体験が悪ければ評価は下がります。逆に体験が良ければ、自然とブランドは強くなります。この3つが揃ったとき、ブランディングは初めて意味を持ちます。
ブランディングをやらない場合、企業は価格や条件で選ばれる状態になります。商品であれば価格競争に巻き込まれやすくなり、利益が残りにくくなります。採用であれば、給与や条件で比較されやすくなり、良い人材が集まりにくくなります。
これは「ブランディングをやらない」というより、「意図せず弱いブランドをつくっている状態」です。何もしていなくてもブランドは存在します。ただし、コントロールしていないだけです。
「ブランディングが無意味」は本質を理解していない
ブランディングが無意味だと感じるのは、成果につながらないやり方になっているからです。ブランディングは見た目を整える活動ではなく、選ばれる理由をつくる活動です。
短期的な結果ではなく、長期的に積み上がる資産として捉える必要があります。やり方が合っていれば、ブランディングは確実に効きます。問題はブランディングそのものではなく、「何を積み上げているか」です。














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