経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

マインドシェアとは?顧客の頭の中で選ばれるブランド

本物のブランドは即座に連想される

マインドシェア

商品やサービスを選ぶとき、顧客はいきなりすべての企業を比較しているわけではありません。

たとえば、コーヒーを飲みたいと思ったとき、頭に浮かぶお店があります。パソコンを買おうと思ったとき、最初に思い出すメーカーがあります。何かを相談したいと思ったとき、「あの会社に聞いてみよう」と思い浮かぶ相手がいます。このように、顧客の頭の中でどれだけ思い出されているかを示す考え方が、マインドシェアです。

マインドシェアは、単なる認知度とは少し違います。名前を知っているだけでなく、必要な場面で想起され、選択肢に入ることが重要です。

 

マインドシェアと認知度の違い

マインドシェアと認知度は似ていますが、同じではありません。

認知度は、その企業やブランドを知っている人がどれだけいるかを示します。名前を聞いたことがある、ロゴを見たことがある、広告を見たことがあるという状態です。一方で、マインドシェアは、必要な場面で思い出されるかどうかに関わります。名前を知っていても、購入や相談の場面で思い出されなければ、選ばれる可能性は低くなります。

反対に、知名度がそこまで高くなくても、特定の顧客層の頭の中で強く想起されていれば、ビジネス上は大きな価値があります。たとえば、全国的には有名でなくても、地域の人に「このあたりで歯医者ならあそこ」「外壁塗装ならあの会社」と思い出される店舗や企業があります。この場合、広い認知度は高くなくても、対象となる顧客の中ではマインドシェアが高い状態です。

 

マインドシェアはブランディングによって作られる

マインドシェアは、短期間で一気に作れるものではありません。顧客との接点を通じて、少しずつ積み上がります。

広告を見た、SNSで発信を見た、店舗で接客を受けた、知人から評判を聞いた、実際に利用して満足した。こうした体験が重なることで、顧客の頭の中にブランドが残ります。ここで重要なのがブランディングです。

ブランディングとは、顧客の中に特定の印象を積み上げる活動です。どのような価値を届ける会社なのか、どんな場面で思い出してほしいのか、どんな印象を残したいのかを設計し、接点ごとに一貫して伝えていく必要があります。単に露出を増やすだけでは、マインドシェアは高まりません。

何度見ても、何の会社か分からない。発信するたびに印象が変わる。広告と実際の体験が合っていない。このような状態では、顧客の頭の中に明確な位置を作れません。

 

マインドシェアを高めるには想起される場面を決める

マインドシェアを高めるには、まずどの場面で思い出されたいのかを決める必要があります。すべての場面で思い出されようとすると、印象は曖昧になります。何でもできる会社として見せようとするほど、顧客の頭の中には残りにくくなります。

たとえば、飲食店であれば「家族で安心して行ける店」として思い出されたいのか、「大切な人との食事に使える店」として思い出されたいのかで、打ち出すべき印象は変わります。士業やコンサルティング会社であれば、「困ったときに相談できる相手」なのか、「成長戦略を一緒に考える相手」なのかによって、伝える内容も変わります。

マインドシェアは、単に頭の中に残ることではありません。特定の課題や欲求と結びついて思い出されることが重要です。どのタイミングで、どんな悩みを持つ顧客に、自社を思い出してほしいのか。ここを明確にすることで、ブランドの伝え方も具体的になります。

 

採用ブランディングにもブランドパーソナリティは関わる

ブランドパーソナリティは、採用ブランディングにも大きく関わります。求職者は、会社の条件だけを見ているわけではありません。会社の雰囲気、働く人の価値観、代表の言葉、採用ページのトーン、面接での対応などから、自分に合う会社かどうかを判断しています。

ブランドパーソナリティが明確な会社は、求職者に自社らしさを伝えやすくなります。温かく面倒見の良い会社なのか、挑戦を歓迎する会社なのか、誠実で堅実な会社なのか、自由で個性を尊重する会社なのか。こうした印象が伝わることで、求職者は自分との相性を判断できます。

採用では、全員に良く見せる必要はありません。自社に合う人から「ここで働きたい」と思われることが必要です。そのためには、会社の人格が見える発信やコミュニケーションが求められます。ブランドパーソナリティは、求職者に共鳴してもらうための入口にもなります。

 

一貫した発信がマインドシェアを強くする

マインドシェアを高めるには、発信や体験の一貫性が必要です。

ホームページでは高級感を伝えているのに、SNSでは安さばかりを訴求している。広告では専門性を打ち出しているのに、実際の対応では説明が曖昧になっている。採用では温かい社風を伝えているのに、面接では事務的な印象を与えている。

こうしたズレがあると、顧客や求職者の中に明確な記憶は残りません。人の記憶に残るには、同じ方向の印象が何度も積み重なる必要があります。

安心感を伝えたいなら、サイト、SNS、接客、営業資料、購入後のフォローまで安心感が伝わる状態にする。専門性を伝えたいなら、発信内容、説明の仕方、実績の見せ方、提案の質まで一貫させる。こうした積み重ねによって、顧客は「この会社はこういう会社だ」と認識します。

マインドシェアは、一度の発信で奪うものではありません。接点ごとに同じ価値を伝え続けることで、少しずつ顧客の頭の中に位置づけられていきます。

名城政也

 
名城 政也

ライター歴10年以上。中卒、就職経験ナシのバンドマンから、現在は琴線に触れる株式会社代表 兼 現役ライター。SEO、LP、求人、コピーライティングまで幅広いライティングに対応。

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